霊園の利用方法
あんなふうに死んでもきれいなままでいられるなら、別に火葬する必要もない。
アメリカで「エンバーミング」という言葉を聞いたことがある。
遺体は生ものだから、親族の悲哀をよそに容赦なく腐敗していく。
惜しまれている暇などないのである。
夏場ならなおさらのこと。
それがこの「エンバーミング」という手法を用いれば、生きているような状態でいつまでもこの世にいられるかもしれないというのだ。
なんと遺体を消毒し、腐らないように防腐剤を体内に入れ、復元し、最後はお化粧までしてくれるといエンバーミングの歴史エンバーミングは国際的にはポピュラーな遺体処理方法。
防腐剤や消毒剤が使われるようになったのは、20世紀に入ってからだが、その歴史も古く、古代エジプトの時代にまでさかのぼる。
古代エジプトでは、死者は性別、身分にかかわらず、エンバーミングの処理が施されていた。
処理方法も現在行われている方法と、基本的には大きな違いはない。
身分や予算によって、若干方法は異なっていたようだが、遺体を洗浄し、内臓を体から取り出して、油や香料を体の中に注入する方法だ。
その後、50〜70日前後、炭酸ソーダの中につけ、取り出したあとに遺体を乾かしていた。
身分が高い人になると、高価なワインなどが注入される場合もあったという。
そんな古い時代から、なぜエンバーミングが行われていたのか?まずは衛生保全の問題が考えられる。
時代は紀元前、当然、衛生的な面は未発達。
遺体から伝染病に感染するケースも多あった。
また、伝染病の細菌には強力な生命力を持つものが多く、何千年も前のミイラから生きた細菌が発見されたこともあったという。
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